本校では、地域の特色とニーズを把握し、
保健・医療・福祉チームの中で活躍・貢献する
基礎的能力が身につけられるよう科目を設定しています。
特徴的な科目をいくつか紹介します。
1年生は「地域と暮らし」という授業で、松阪市内の街歩きを行います。
地元である松阪をグループに分かれて行動し、それぞれが松阪市の歴史や文化、食などを調査した内容を発表し、クラスで共有します。本校には、松阪市以外の地域から通学する学生がいるため松看がある松阪をより知る機会となります。また、松阪が昔から地域住民との繋がりが強く愛されていることを知り、地域住民から愛される看護師となれるよう頑張っていきます。
本居宣長旧宅(鈴屋)
松坂城跡
(松阪公園)
松阪牛専門店
丸中本店
豪商のまち松阪
観光交流センター
看護師には患者さんやそのご家族、さらには医師をはじめ多職種とコミュニケーションを図る力が必要です。そこで「臨床コミュニケーション技法」では、シミュレーション学習という方法を取り入れ、実際の患者さんを想定して実践します。自身のコミュニケーションについて振り返りや意見交換を行うことで、コミュニケーションの重要性や難しさを改めて考える機会となります。また、病院での接遇マナー研修等に携わってみえる講師の先生からも、具体的なアドバイスをいただきます。実践したからこそ得られる気づきを大切にしながら、その後の実習ではより患者さんに寄り添った看護が実践できるようそれぞれが取り組みます。
この地域で暮らす人々の心身の健康を支援するための方法を学ぶ科目です。
子どもから大人、高齢者までそれぞれの健康問題について考え、グループワークで支援法を導き出します。担当項目のエキスパートを中心に、学生同士で教え合うことを通して、知識だけでなくプレゼン能力を養うことにつながります。グループ発表では活発な意見交換があり、クラス全体で学びを深めることができます。
グループワークでは、エキスパート学生がメンバーに
プレゼンし、自己学習をもとに互いに教え合います!
グループ発表では活発な意見交換を通して学びを深めます!
医療チームの一員として、情報を共有し質の高い看護を実践するためには、医療情報のシステムについての知識が必要不可欠となります。まずは、医療情報システムを活用するため、情報リテラシーや情報倫理について、次に管理方法について学びます。その後、市内の総合病院へ赴き、医療情報システムをどのように活用しているか体験する科目です。臨地実習でもお世話になる病院のため、今後の実習にも活かせます。
地域包括ケア演習は地域環境が個人の健康に及ぼす影響を理解し、地域の課題を解決するための活動計画について考える授業です。机上だけでなく、地域に出向き地域環境を実際に目でみて確認します。またそこに暮らしている方々の生の声を聞かせていただき課題について考えます。演習は松阪市第1・第2・第4・第5地域包括支援センターの保健師さんや看護師さんからご指導をいただき地区踏査とグループワーク・発表を行います。
発表の際には各地域包括支援センターの管理者さん、
保健師・看護師さんからコメントをいただき学びを深めます
シルバー人材派遣センターの方々との演習や施設実習を通して、様々な生活の場で暮らす老年期にある方々への理解を深めます。
シルバー人材センターの方々との演習の様子です
施設でのレクリエーションと学びの報告会の様子です
この科目は多職種連携・協働に必要な知識・技術・態度の習得を目指して学びます。実際の現場で活躍されている専門職からの講義を受けるとともに、理学療法士を目指す学生さんとの共同学習も取り入れています。共同学習では事例患者さんの情報を整理し、目指す方向性や具体策について意見交換します。理学療法士、看護師それぞれの役割を理解し、他の職種と連携・協働することの重要性や、チームメンバーとのコミュニケーションについて学びます。
それぞれの職種の視点から
積極的な意見交換を行います。
看護師と理学療法士の効果的な連携について、2校の学生が協力して発表します。